今日

帰りの電車、うっそうとした独特の空気
僕はこの雰囲気があまり好きではない。
一日の疲れがさらに増す。
またこの人の多さだ。本当に不愉快だ。
 
そう、そしてこの充満する酒の臭い
 
ってあれ?
 
酒?
 
 
ってナァ───!!!!!!????
 
 
男1「かんぱい」
 
男2「かんぱーい」
 
男3「あーあーあーあははハハ」
 
男4「あ、えーとぉ、すいません、この電車どこまで行くんですかねぇー」
 
 
青年「え、え??あぁいや。えっと、高尾。高尾です」
 
 
男4「ああ、どうも。すいません。すいませんすいません」
 
 
・・・
 
 
男4「あ、」
 
男4「いります?」(ごそごそ)
 
青年「いやいやいやいやいや、いいです。ほんといいです」
 
 ぷしゅぅっ!ぽたぽたぽた
 
男4「ほらほら、気持ちですって。どうぞどうぞ!」
 
  (青年の袖の上にぽたぽた)
 
青年「あ、いえいえ。僕、飲めないんですよー。。どうぞどうぞ」
 
  (青年の袖の上にぽたぽた)
 
男4「いやいや、どうぞどうぞ!」
 
  (青年の袖の上にぽたぽた)
 
青年「いや、ほんと飲めないんで。。ほんとにどうぞ、どうぞ、、」
 
男4「あぁ、わかりました」
 
 
 ・・・
 
 びしょびしょだ
 
 
男4「あぁ、」
 
男4「この電車って、新宿止まるんですかねー?」
 
青年「あ、えぇ、とまりますよ。もうすぐですよ!!」
 
男4「あぁそうですかーどうもどうも」
 
 
 
 
 新宿ー新宿ー
 
 ガヤガヤ、ガヤガヤ
 
 ザワザワ、ザワザワ
 
 
 
 プシュー、
 
 ガタン、ゴトン、ガタンゴトンガタンゴトン
 
 
 ・・・
 
 
 
男2「ほんとに日本は人が多いデスヨネー」
 
男3「慣れればすぐだって」
 
男1「Zzz...」
 
 
 
 
 
男4「おたくどちらまでですかー?」
 
 
青年「え、えぇっと、、、、三鷹までです、、、、」
 
 
とても
 
かわいそうだった